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あれも嫌い これも好き 新装版 (文庫)

ジャンル:エッセイ・小説

あれも嫌い これも好き
新装版 (文庫)

「私がこのような文章を書くのはプロではないとずっと思っている。」という一文から始まる文庫版あとがき。ざわざわしていないと集中できないと喫茶店やファミリーレストランに行って原稿を書き、山奥に住むようになってからは床に腹ばいになってテレビをつけっ放して書いた佐野洋子の見たこと聞いたこと45篇を収録。

本書は2003年3月に出版された文庫の新装版です。カバーのデザインを一新、本文のイラストも大きくなりました。三浦しをんさんの解説が新しく収録されています。

<収録>
〔Ⅰ〕は朝日新聞朝刊2000年1月9日から7月3日までの連載をまとめたものです。〔Ⅱ〕〔Ⅲ〕は多くの紙誌に発表された文章に加筆・再構成されたものです。

〔Ⅰ〕
十文字の重箱/冬の桔梗/おのれ、見ておれ!/ただで見る映画/玉三郎のクルミ/サササー/馬の目は・・・・・・/マリア様と阿弥陀仏/嵐を吹く/蜘蛛の糸/コツコツ、コツコツ/ゴリゴリ、ゴリゴリ/小文字のb/三角の羊羹/一巻の半分/死んだふり/勝手にしぶとい/結構でございます/三代先は猿/チーン、ブツブツ/神の手/トントントン/ヨーカン色の死体

〔Ⅱ〕
ちりめんの思い出/鮨/食べて下さい 残して下さい/モンローは二度死んだ/そのとき/プリクラおばさん/バカンバカン/神も仏も一枚のハガキも/女の老人とおばあさん/自分らしく死ぬ自由

〔Ⅲ〕
葵文庫/隣に住みたい/エンドレスのバッハのように/『ぼやきと怒りのマリア』は今読んでも新しい/惚れたが悪い/深沢様のお値打ち/歴史の中の元気美人 正岡律/歩く人 ―― 『ゾマーさんのこと』/装丁は本の似顔絵/「子育て」と「現代人の孤独」/役に立たない

文庫版あとがき
解説 青山 南
新装版 解説 三浦しをん

イラスト 広瀬 弦


著 佐野洋子

出版社 朝日新聞出版

刊行 2023年

初版刊行

2000年/朝日新聞社